「水辺の明かり」!
- Day:2013.10.28 08:01
- Cat:個展・イベント・お仕事
「水辺の明かり」5日間の展示が、無事終了いたしました!
お越しくださった方、応援してくださった方、協力してくださった方々、ほんとうにありがとうございましたー!
お一人お一人に支えられた個展で、新しいつながりや、力をいただけて、感謝感謝です´ ω`!
『水の姿が自由に変わるように、見てくださる一人一人の心と、溶け合えたら。
そして、明かりを灯す手伝いが、出来たなら。』
そんな思いで、「水辺の明かり」となりました。
絵に込めた願い、これからも形にしていきます´ ω`
〇 〇 〇 〇
今回の個展は、専門学校(絵画科)を卒業後、
上越に戻ってからの、2年間で描いた絵を飾らせていただきました。
2年、という時間の割に、作品数は9点。
それも、ほとんどが、今年に描いた絵です。
戻ってきた最初の年は、自分らしい絵を模索したり、心と体が不安定な時期があったりして、あまり描けませんでした。
「芙蓉あかね」として形になり始めたのは、つい最近です。
未熟だったり、力不足の絵が多かったとおもいます。
それでも、絵を皆さんに見て頂けて、とてもとても励みになりました。ありがとうございました´ ω`!
「これはどういう絵なの?」と聞いて下さる方もいらっしゃったのですが、
今回の最大の反省点、うまく説明できませんでした…!
その場で話せなくて申し訳ないのですが、ここで作品解説をさせてください。
〇真夜中のマリー

上越に戻ってきてから、一番最初に描いた絵です。
個展のポストカードにもなった、目玉作品です。
自分らしい絵を描こうと模索していた時で、学校で習ったこと(体のバランスや、構図の計算など)に、まだ引きずられている感じがします。
テーマは夜の安らぎ。
マリーの夢の中、花咲く庭。
水に映る光は、見えない未来。自己の投影。未来への希望、切望。
〇満月・夜


2つセットの連作です。
コンテが大活躍。(満月の淡いグラデーションや、夜の子の強いタッチなどです。)
満月は、「誰も傷つけたくないし、誰にも傷つけられたくない。」
夜の子は、「わたしはどこへ行くの。」
すごい病んでますね 笑
夜の見せる優しさと辛さを、対で表した作品です。
〇泉

「いつしかそれを、泉と呼んだ。」
テーマは、報われてほしい涙。涙もいつしか、鳥や花が来る泉です。
〇あなたが忘れた、時間の中で ・ あなたが忘れた、場所の中で


上の絵が時間、下が場所です。
・時間
「嬉しいことや悲しいこと、「あなたが忘れてしまっても、私はまだ、その時間の中で生きている。覚えている。」
「私が忘れてしまっても、あなたの中で、まだその時間が生きている。動いている。」
・場所
「自分が離れた場所、忘れた場所の中で、今も変わらず過ごしている人がいる。」
〇誘い

元々は、ジブリをテーマにした白樺林の絵でした。

それを修正して、緑を濃くしました。
昼間の明るい森。光のなかの、緑への誘い。
「緑あふれる、やさしい森へ、あなたと。」
〇浜辺

こちらは、友人を想って描いた絵です。少しでも、安らいでもらいたいと思って描きました。
あたたかな浜辺。やわらかさの重なり。躍動。
〇夜から抜け出た足

「夜」との連作です。作品の中で、一番新しいものです。
夜の辛さから抜け出す足、変わる季節。
〇 〇 〇 〇
自分の気持ちを全て出しても、見てくれる人がいる。
そして、それを良いと言ってくれる人もいる。
なんだか信じられません。
でも、作者は気持ちを出したもん勝ちだと思います。思わされました。
表現というフィルターを通す以上、思い100%は伝わらない。
100%%を伝えるには、心を丸ごと移植しないかぎり、出来ないと思います。
それは表現することの欠点だと思っていましたが、でもだからこそ、全力でぶつけられるんだと思います。
わたしの思いを全部ぶつけても、絵ならそれが世界になる。
相手の心と混ざって、新しい世界ができる。
たった一枚の絵でも、見る人の数だけ、世界が増える。
絵はそれを、遠くから等しく見ている。
それは、すごく良いなと思いました。
言葉にすること、気持ちを出すことを、恐れずに描きたいです。
今回の個展が、与えてくれた思いです。
まだまだ未熟ですが、これからも、描き続けていきます。
支えてくださる、すべての方に感謝!
一緒に明かりを作っていけますようにー!
ありがとうございました!´ ω`