「対話」
- Day:2013.11.23 23:29
- Cat:水彩
『対話』

「わたしは 救われたかった。」
たすけて 暗い こわい ここから
1人で こわいよ
ここから たすけて
救って わたしを
逃げたい やめたい
人が来ない 誰も入れない
ここから
来てよ こわいよ 1人じゃ いやだよ
救って
私のぜんぶ
私を たすけて
ずっとこの中にいるの つらい こわい
何度つづいても 出れない 出られない
全部 はぎたい
変わらない
たすけて いやだよ 1人じゃ こわいよ
きて こないで ここに
たすけて 何度でも 私を救って
「あなたが星なら わたしを救える?」
1人で こわいところから
出てきて
おいで
こわくない
一緒に
出てきていいよ 生まれてきていいよ
同じ 瞳で
おいで こわくない
おいで
いるよ 一緒にいるよ
「どんな 私(明日)が来たとしても、
私は 私(明日)を 受け入れたい。」
〇 〇 〇 〇
「対話」は、自分自身との会話を、抜き出した作品です。
私は、数年前から、ある問題を抱えています。
その問題と、どうやったら向き合えるか、乗り越えられるか、
試行錯誤を繰り返しています。
今回、問題そのものを、絵にしてみようと思いました。
具体的に描くことで、何か変わるかもしれないと思ったからです。
しかし、描きはじめると、自分自身との対話が始まりました。
事実をそのまま描けるほど、わたしはまだ向き合えていませんでした。
(具体的に描けることが、向き合えたという事ではないかもしれないけれど。)
なので、今 出来る向き合い方、
問題を通した、心の変化をあらわす作品となりました。
私はよく、自分自身と対話をします。
それは、自分を客観的に見るということではなく、
自分の中にいる、様々な人格と話をすることです。
外側から見ている私。
核となる、内側にいる私。
私の中だけど、違う場所にいる、全然別の人間。
これは激しく同意してくれる人と、なんのこっちゃと思う人に分かれると思いますが、
私のなかには、いろんな人間が住んでいます。
逃げ惑う、もう1人の私を追いかけて、
対話している様子が、今回の作品です。
問題の解決には、まだまだ程遠いかもしれません。
いきなり直るものではありませんが、徐々に対話の導く方へ、進みたいと思っています。
救いも闇も、一緒でひとつ。
どんな私(明日)が来ても、
私は 私(明日)を、受け入れていきたいです。
そんなの重荷で大変だ、という気もします。
だけど私達は、すでにそれを行っていると思います。
生きていく限り、どんな状態も、少しずつでも、受け入れないと進めないから。
そこに身を置く限り、目を背けることは、出来ないから。
まだまだ私の悩みなんて、甘っちょろいものでしょう。
この世界で起きている沢山のこと、
眠っているすべてのこと、
絵を描くことで、多くを見つめていけるようになりたいです。


